2013年9月アーカイブ

相続というと死んでからという考えが多いでしょう。
しかし、死んでからでは相続人同士のトラブルのもとをつくってしまう恐れがあります。
財産がお金だけなら、法律にのとった形で分配すれば良いですが、土地などの相続は簡単に分配すれば良いということになりません。
土地というのは広さだけで値段が決まるわけではなく、その用途や状態、場所で値段は大きく変わるモノだからです。
それに正確な土地測量なども行われていなかったり、お隣りなどの境界線トラブルなども調べたら存在したり、様々な問題を抱えている場合が多いのです。
ですから、生きている間にそういうトラブルを解消し、相続人同士がモメないように分配できるようにしておく必要があります。
しかし、そんな専門的な作業を個人で行うことは不可能です。
生きているうちに弁護士などに相続相談をして、納得できるなら生前贈与なども考えて、様々な問題を解決しておくことが大事です。
専門の弁護士に相談すればベストの解決法で対応してくれます。

夫が来年50歳になるのを機会に相続について具体的に考えるようになりました。
私たちには子どもがいないのですが、
周りの人から「子どもがいない場合、親、兄弟も相続人になるから話がややこしくなるよ」とアドバイスを受けたこともきっかけの一つです。
相続相談をどなたにするべきか迷うところですが、
まずは、大まかな資産一覧表と家系図を作成して、仕事でお世話になっている税理士の先生に相談してみました。
法定相続人の範囲、分配の割合などを説明して頂き、
今のうちにきちんと公正証書を作成したほうがいいという話になり、司法書士の先生をご紹介頂きました。
今回の公正証書作成の件だけでなく、
今後、もし状況がこう変化したら次にはこういう手段があるという点もご親切にアドバイス頂きました。
素人の思い込みで「たぶんこうだろう」と思っていたことが法律上は違うということが多々あります。
相続が発生してからでは遅いので、相続相談は早めにプロにお任せするのが一番だと思いました。